2003年12月二日目
須崎すざき
上)幼稚園のある角を右折すると須崎
左)「麻小学校→」という看板の交差点
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朝の8時。
7時20分頃に宿をでて某製麺所に向かうも、
製麺所が稼働している気配がなく早々に撤退。
車は現在、琴平から国道377号線へ、左文の交差点から県道23号詫間琴平線に入りました。
目指す目標物は「麻缶詰」。ほどなくしてそれらしき建物が目に入ります。
ちょっと通りすぎたところに「麻小学校→」という看板の交差点を右折。
すぐさま幼稚園が見える角を更に右折すると右手に「須崎」が現れます。
右側が須崎。
八百屋風? |
法事の供え物を作っている最中。
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地域にとけ込んだフードストアの一角に製麺所のスペース。
右端の扉から入るとおばちゃんが「うどんかい。もう少し待ってね」と声をかけてくれました。
時刻は8時20分。奥では別のおばちゃんが麺をゆでている模様。
入り口のところで待っていると乾物で彩られた派手な飾りが目に入ります。
法事のお供え物だとか。
「山越の行列はすごいらしいねぇ」と少し話をした後おばちゃんはストアの方へ。
もうそろそろゆで上がった頃だけど…。
製麺所の方のおばちゃんに声をかけると、「うどん食べるん? 早く言ってくれたらいいのに」
というやいなや次の生麺を取り出してゆでにかかりました。
「そこの水で締めたんでいいんですけど」と言える雰囲気ではなかったので待つことに。
待つこと計30分。釜揚げ状態の麺を丼に入れて手渡されました。
作業台の上には水で締めた麺が入ったせいろが積まれ、手前に謎のプロペラ。更にその手前に私たちの丼という状況です。
椅子はなく製麺所内で立ち食いです。
某達人の助言にしたがい隠し持っていたマイ醤油をコッソリかけて頂きます。
目の前ではおばちゃんが黙々と作業を続けています。
太めのパワフルな麺という感じで食べ応え満点でした。
店の住所 | 高瀬町上麻 | 営業時間 | 8:30?昼頃 | 定休日 | 無休 |
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スタイル | 製麺所 | イチオシ | 釜あげ | 土産販売 | なし |
開業昭和16年。県道23号詫間琴平線の近く。腹持ちする太めのパワフルな麺。
小野うどんおのうどん
須崎を後にして車は次の店へ。
全店制覇本の地図をパッと見て一本道だと思っていたら、よく見ると違うみたいなので少々あせりつつもカーナビを頼りに歩を進めます。
県道23号詫間琴平線から県道219号神田高瀬線に入り平尾の交差点(四叉路?)で左折。
高速道路をくぐってしばらく行くと目的の店が右手に見えてくるはずだけど…。
前方には国道11号らしき交差点が見えてきて「通り過ぎたかな?」と思ったとき、
交差点の右手の先にうどん屋らしき看板がチラッと見えました。
通り過ぎた先には食堂らしき建物(店名忘れました)。
そこでUターンして先の交差点を曲がるとやはりそうでした。目的の「小野うどん」です。
醤油うどん・冷
表面がつるつるで喉越しがよく、美味しい。 |
創業明治43年という老舗ですが建物はリニューアルしている模様。
9時20分で開店10分前ですが、のれんがかかっていたので店内へ。店内に客の姿はなく、どうやら初客のよう。
ずらりと並んだ天ぷらも壮観です。思わず竹輪天をとる私。
そういえば前回まわったときは「10軒回るから引率者がくたばったらいかん」ということで天ぷらを我慢したんだっけ。
かけ(そのまま)と醤油を注文。
全店制覇本には「一本芯の入った剛麺」とあるので宮武系のようなごつい食感を想像していたのですが、
食べてみるとつるつると滑らかで、ほのかなコシを備えているという優しい感じの麺。
喉越しが良く美味しかったです。
店の住所 | 高瀬町上高瀬 | 営業時間 | 09:30?18:00 | 定休日 | 第1・3・5日曜定休 |
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スタイル | セルフ | イチオシ | かけ | 土産販売 | なし |
開業明治43年。表面がつるつるで喉越しがよく、美味しい。
公美食堂きみしょくどう(閉店)
小野うどんを後にして車は次の店へ。目的地は善通寺市。
カーナビは国道11号線回り込むルートを指示しています。
しかし地図にある善通寺市街へダイレクトに向かう峠が気になったので逆走することに。
下勝間の交差点から県道49号観音寺善通寺線に入ります。大日峠を越えるルートです。
道路は整備されていています。まだ少し残ってる紅葉を楽しみつつ快走です。
善通寺側は道路が狭くなっていましたが離合困難というほどでもなく、対向車もなかったので難なく善通寺市に到着。
道路はそのまま県道24号線に。急に広くなった道幅は滑走路を思わせます。
陸上自衛隊の敷地の真ん中を貫く道路から善通寺の南大門を眺めつつ、県道48号善通寺詫間線へ。
最近できたという「オハラうどん(達人お勧め。またの機会に)」がある右カーブを過ぎ、
甲山寺(74番札所)がある甲山のふもとの左カーブするところの右手が目的の店「公美食堂」です。
瓦屋根の建物。「おばけきつねうどんの店」と看板が。
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時刻は9時40分。またまた開店前なので車内で待ちます。
10時になって店内へ。4人がけのテーブルが並ぶ一般店です。
表の看板にも大きく書かれている「おばけうどん」と「ざる」を注文。
店内北側は座敷になっています。
この窓から見える通行人(車両)を見て、甲山寺へ行くのかラブホテルへ行くのかを当てる「通」の楽しみがあるとか(笑)
左)これが名物「おばけきつね」。
麺が見えません。 右)こちらはざるうどん。
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ほどなくしてうどんが登場。
「おばけうどん」とはきつねうどんのおあげが、おばけのごとく大きいから。
確かに大きく丼の上から麺が見えません。
全店制覇本によると「西讃好みの甘めのおあげ」とのことですが、
関西人からするとそれほど突出した感はなく美味しく頂けました。
食べていると、食堂と厨房を仕切るのれん越しに店のおばちゃんの視線が。
視線の先には食堂のテレビがありました。
折しも悪代官が悪巧みの最中。おばちゃんは「暴れん坊将軍」がお好きなようです。
店の住所 | 善通寺市弘田町 | 営業時間 | 10:00?15:00 | 定休日 | 火曜定休 |
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スタイル | 一般店 | イチオシ | おばけうどん | 土産販売 | なし |
県道48号線沿い。朝比奈市民グラウンド(市営球場)の向かい。
讃岐製麺所さぬきせいめんじょ
公美食堂を後にして車は次の店へ。目的地は丸亀市。
県道48号を東進。土讃線の踏切を越え、県道24号・国道319号・県道33号高松丸亀線と進みます。
こう書くとややこしいですが実際はほとんど一本道。原田東の交差点を右斜め前方に曲がるだけです。
丸亀市に入りフジグラン(大型ショッピングセンター)が見える交差点を左斜め前方に入っていきます。
右手に「竹商」の青い看板、左手に「琴参バス本社」(これは分かりにくい)を過ぎると、
右手の空き地にあるのが目的の店「讃岐製麺所」です。
ここは製麺所ですが丸亀の人気穴場店でもあるようで、
店の入り口側は乳白色樹脂のトタン張りで客席が拡張されています。
時刻は10時40分。またも開店前。
雨が本降りになってきたので車中で待ちます。
ふと辺りを見渡すと後部ボンネットに旗を掲げた乗用車が。店主の車のようですが旗をよく見ると「阪神タイガース」です。
店主はどうやらタイガースファンの模様。
開店時刻の11時になったので店内へ。
客席には待っている間に先に中に入っていった常連客らしき家族づれがいます。
店主らと談笑しているようで、私たちに順番を譲ってくれました。
細麺。標準より少し細いくらい。
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太麺。平たく食べ応えのある麺。
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ここは「細麺」と「太麺」が選べるとのことで迷わず両方を注文。
玉の入った丼を受け取り、ダシの入っているタンクから自分でかけだしを注ぎます。
「細麺」は通常の麺より若干細く、スルスルっとお腹に入っていく感じ。
「太麺」は本当に太くて平たいです。食べ応えがありました。
店のお姉さんのエプロンには虎のマークと「Tigers」のロゴが。
やはりこの店はタイガースの大ファンのようです。
店の住所 | 丸亀市中府町 | 営業時間 | 11:00?14:00 | 定休日 | 日曜定休 |
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スタイル | 製麺所 | イチオシ | 太麺・細麺 | 土産販売 | なし |
県道33号線を入ったところ。荒神社の裏手にある。阪神タイガースの旗がついた車が目印?
宮川製麺所みやがわせいめんじょ
讃岐製麺所を後にして車は次の店へ。目的地は善通寺市。
しかも公美食堂に近い場所ゆえ、今来た道をそのまま引き返します。
ならば讃岐製麺所より先にそちらに行けば良いと思われるかもしれませんが、
「実践編」にもある通り開店時刻重視でいきます。
また移動時間がちょうどお腹にやさしいインターバルにもなるような気がします。
車は国道319号(バイパス)から西原交差点を西進。県道24号を進みます。
土讃線の踏切を越えて更に直進。
歩道橋のある交差点を右折します。左手には国立善通寺病院の建物が続きます。
道が少し細くなる十字路を更に少し直進すると、右手に見えてくる看板が目的の店「宮川製麺所」です。
時刻は11時30分。お昼時ともあって、行列こそないもののお客さんが次々と訪れます。
この店の開店時刻は8時なのですが、「この店は開店時刻より、客の回転する時間帯が狙い目」
との達人のアドバイスを受けたのでこの時間にしたのでした。
厨房と食堂の境界付近まで進み、丼を手にとっておばちゃんに玉数を告げます。
「そのままの小」を注文。玉を受け取ったらあとは自分で好みのだしをかけます。
上)かけ。イリコのせてみました。
左)ぶっかけ。揚げたてのちくわ天を頂きました。
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玉を受け取った場所で振り返ると、かけだしの入った大きな釜が鎮座してます。
この店のだしはイリコを鍋に残してあるのが特色で、柄杓で底の方からすくってかけるとイリコ入りうどんの完成。
味の方はさすがに苦味が強くでていますが、臭みはなくだしとして上手くまとまっていました。
店の住所 | 善通寺市中村町 | 営業時間 | 08:00?18:00 | 定休日 | 日曜定休 |
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店のスタイル | 製麺所 | イチオシ | かけ | 土産販売 | ? |