香川の観光:美術館で気分転換

美術館で気分転換

日本を代表する芸術家・東山魁夷やイサムノグチ・猪熊弦一郎のゆかりの地・香川は、
現代アートが創られ発表される、アートな県なのです。

現代アートは難しくて理解できないといわれますが、すべてを頭で理解しようとする必要はないのです。
訳わからないけどなにか気になる、どこか面白い、それでOK。自分なりの楽しみ方でいきましょう。

現代アートは、現代を映し出す鏡。
今いきる私達だからこそ一番共感しやすい芸術です。一緒に楽しんでみませんか?

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館

丸亀駅前にある市出身の洋画家・猪熊弦一郎の美術館。略称はMIMOCA(ミモカ)。
巨大な壁画とオブジェが目印。
猪熊画伯の約2万点の作品を所蔵し常設展示している。
あわせて最先端の現代アート企画展とワークショップが行われている。
さらにカフェレストや美術図書室、造形スタジオ、ミュージアムホールもある。
丸亀市民の憩いの場であり、学びの場であることを目的とした美術館。

■ゲートプラザ

じつは丸亀駅前の広場もMIMOCAがデザイン。駅前からすでに美術館なのだ。
壁画に気を取られて、入口が何処なのかわからないかもしれない。
でもおさわり自由のオブジェを通りぬけて近づいていくと入口らしきモノがみつかる。
「茶室をイメージした」という小さな入口をぬけると3階まで吹き抜けの広々としたエントランスホールが迎えてくれる。
まるで体育館のように高い天井。体も心も開放され、自由になれる空間。

■企画展(三階)

最先端の現代アートを展示。
東京しかやっていない企画がMIMOCAで行われていたりする。(うらやましい!)
年に一度だけ常設展とはべつに猪熊弦一郎展を行っている。

■常設展(二階)

猪熊弦一郎の絵画をテーマを決めて展示。企画展と同時に変更している。
猪熊画伯のおみやげ(?)コレクションも展示している。
海外の卵ケース?から木工おもちゃなど猪熊画伯が一目惚れして持ち帰ったモノがテーマ別に展示。季節ごとに変更している。
雑貨好きな人ならきっと欲しくなるような、すてきなおみやげ(?)が展示されている。

■ワークショップ

子供向け造形教室が毎月開かれている。
いつもたのしそうな企画がおこなわれている。私も子供に戻って参加したい!

■建築

ニューヨーク近代美術館新館を設計し、一躍有名になった谷口吉生氏が設計した。
「美術館もひとつの芸術作品でなければいけないし、
それは美術館のコンセプトに相応しいものでなければならない。」
という猪熊画伯の設計コンセプトによって、建築そのものが芸術作品として完成、数々の賞を受賞している。

ニューヨーク近代美術館のイベントで「もっと時間と予算があれば、美術館(の建築)そのものを消してみせる」といったといわれる谷口吉生だけあって、まるで野外にいるかのようにびのびと自由に作品と対話できる空間が作り出されている。
案内表示はもちろん階段の手すりすらも、作品鑑賞の邪魔をしないようにデザインされている。
その細やかな設計には感動。

ちなみに香川県立東山魁夷せとうち美術館も設計している。

■カフェレスト ミモカ

猪熊弦一郎が食器のデザインと家具の選定をしたカフェ。
滝の見える広場の野外彫刻をみながら美味しいコーヒーと紅茶が頂ける。
カフェからみえる外の景色は広場と空だけ。
まるで一枚の絵画のようにきりとられた空をながめつつ、美味しいコーヒーをのんでいるとゆったりとした時間をすごすことができる。
雲の流れと空の色の変化を楽しんでほしい。

ちなみに美術館にはいらなくても、階段を上ってカフェだけ利用できる。

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香川県立東山魁夷せとうち美術館

日本画家・東山魁夷の日本画5点と版画作品約270点を所蔵した美術館。
年4回のテーマ展、春と秋2回の特別企画展を行う。

建築の設計はニューヨーク近代美術館新館や丸亀市猪熊弦一郎現代美術館を設計した谷口吉生。
ラウンジで瀬戸内海と瀬戸大橋がパノラマのように一望でき、野外のテラスで散策できる。
敷地から美術館へと導く道、ラウンジからテラスそして海岸へとつづく建物と野外を自然にむすぶデザインが魅力的。

ちなみにラウンジの喫茶は「名物かまど」が運営している。

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丸亀平井美術館

人の胴体のような形をした建築が目を引く美術館。
スペイン現代美術の90年代以降の作品を中心にコレクションし常設展示。
2メートル以上ある大型の作品が数多く展示されていて、スケールの大きさに圧倒される。
目がちかちかするようなスペイン独特の色彩を眺めていると、
日本文化の美の概念から開放され、自由な時間をたのしめる。

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ベネッセアートサイト直島(近日訪問)

ベネッセコーポレーションが直島で現代アート活動をおこなっている。
「瀬戸内海の風景の中、ひとつの場所に、時間をかけてアートをつくりあげていく」活動をテーマに、アーティストが直島にきてつくった作品を展示している。

自然とアート、建築の共生をテーマとした「ベネッセハウス」、
古い家屋を改修し、家の空間そのものを作品化した「家プロジェクト」、
安藤忠雄設計し、クロード・モネの睡蓮がある「地中美術館」がある。

企画展も定期的に行われている。
須田悦弘、大竹伸朗、草間彌生など現代アートの作家が多数参加している。

個人的には、ニキ・ド・サンファールの作品が5つもあるのがうれしい。

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イサムノグチ庭園美術館(近日訪問)

生前イサムノグチのアトリエと住居を 「未来の芸術家や研究者、そして広く芸術愛好家のためのインスピレーションの源泉に」というノグチの遺志で公開されている美術館。
展示蔵や住居、デザインした彫刻庭園などを生前の雰囲気そのままで公開。

来館者がいつも最良の状態で作品を見学できるよう予約制になっている。
開館日は火・木・土曜日で、午前10時・午後1時・3時の1日3回見学できる。
希望日に往復はがきで10日前までに予約しよう。

自ら選んで丸亀市の古い商家を移築したというイサム家は、とても美しいとか。予約して行く価値あり。

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